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2018-06-15 11:00

社会

ソーラーホーム、資金調達でミャンマー農村部の4万世帯に電力供給

ソーラーホーム
TRIREC社から200万ドルを調達
東南アジアにおけるオフグリッド世帯向けPAYG(利用時払い)太陽光発電のパイオニアであるソーラーホームは、シンガポールに本社を置く、クリーンテックと再生可能エネルギーを専門とする投資持ち株会社であるTRIREC社から、今年2回目の転換社債の募集で、200万ドルを調達したことを発表した。

ソーラーホームは、10ドルの頭金で、スクラッチカードやモバイルマネーを通した日払いや週払い、月払いの返済方法という、低価格な24ヶ月契約の太陽光照明システムを提供してきた。システムに組み込まれた技術により、支払いが行われないと機能しないようにし、融資者に対し、投資を回収できるという確信を与える。

支払い計画を完了した後、システムは「ロック解除」され、顧客に移譲される。この「rent-to-own」モデルは、利用が難しい融資に顧客がアクセスできるようにし、オフグリッドのソーラーソリューションの品質を向上させる。

TRIRECの共同設立者でありパートナーであるMelvyn Yeo氏は、次のように述べた。
「東南アジアにはオフグリッド世帯が3,000万近くあり、従来のエネルギー源に年間20億ドルを投資しています。ソーラーホームは、場所での先駆的なメリットを確保し、ポートフォリオの品質を維持しながら驚異的な成長を実証しました。ソーラーホームと既存のポートフォリオやネットワークの間には大きな相乗効果があります。我々は、このパートナーシップによって、ソーラーホームが、競争力のある借入資本へのアクセスを確保し、ミャンマー内外で急速に拡大するのに役立つと考えています。」(プレスリリースより引用)


低価格で利用しやすいソーラーシステム
ソーラーホームは、250棟のパイロット版を作ってからわずか1年で、14拠点以上に、オフグリッドシステムを備えた11,000戸以上の住宅を設置した。同社は、200人以上の現地販売担当者と設置担当者を雇用しており、毎月35人の労働者をミャンマーの営業担当者に追加している。

今回の新しい投資は、2018年末までにミャンマー農村部の4万以上の世帯に、信頼性の高い手頃な価格のクリーンエネルギーを提供する計画を支援することとなる。

具体的には、ミャンマー全体の流通を急速に拡大し、モバイルマネープラットフォームを推進し、テレビセットを備えたシステムを含む高級な製品まで、製品の幅を拡大する。

ソーラーホームの最高経営責任者(CEO)兼共同設立者のTed Martynov氏は、次のように述べた。
「我が社は、TRIREC社からの投資を歓迎しています。TRIREC社のチームは、ソーラーホームのビジネスモデルにおいて中心となる再生可能エネルギーと金融サービスに関する深い専門知識を持っています。そして、今後のシリーズBラウンドでは、投資家からの関心を嬉しく思います。これは、今年の初め以来2回目の転換社債募集であり、投資家が転換社債を次の株式募集で大きな配分を確保する機会として活用することを期待しています。」(プレスリリースより引用)


東南アジアにPAYGソーラーを拡大
ソーラーホームはまた、今年末までにカンボジア、インドネシア、フィリピンにもプレゼンスを確立する予定である。

世界銀行グループの照明グローバルプログラムと、グローバルオフグリッド照明協会(GOGLA)による最近の報告では、2012年から2017年の間に、オフグリッドソーラーにおいて、PAYGモデルを使用した企業が約85%を占めている。

世界銀行とGOGLAはまた、2022年まで、PAYGがソーラーホームシステムの成長を促進すると予測している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Solar home News
http://solar-home.asia/en/news/

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