• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • 「砂の城」で暮らすロヒンギャ:集中豪雨で何百もの難民キャンプ破壊
2018-06-13 11:30

社会

「砂の城」で暮らすロヒンギャ:集中豪雨で何百もの難民キャンプ破壊

サイクロン
最初のモンスーンによる集中豪雨で
数十万人のイスラム系少数民族ロヒンギャがミャンマーから逃れ暮らしているバングラデシュのコックス・バザールで、この夏最初のモンスーンによる集中豪雨が発生。人権団体や援助機関が懸念していた通り、数百もの難民キャンプが破壊された。

紛争や迫害により難民や避難民となった人々を支援する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、この雨により21件の地すべりが発生し、難民キャンプの大部分が水中に沈んだという。

UNHCRの広報担当者は、
「草木はすべて剥ぎ取られ、家屋を建てるための土地が奪われた。人々は事実上、“砂の城”で暮らしている」(CNNより)
と状況を明かしている。

また、11日午前2時半頃には、Kutupalongキャンプで地すべりが発生し、3歳の少年が死亡した。

UNHCRによると、現在までに約2万9000人の難民が避難し、推定20万人が地すべりや洪水のリスクが非常に高いエリアにとどまっているという。

さらなる問題を引き起こす可能性も
ロヒンギャ難民キャンプで活動する国際援助機関の調整および情報集約・提供を目的としたプラットフォームであるISCG(Inter Sector Coordination Group)は、モンスーンとサイクロンの季節を乗り切る設備が整っていないと警告している。

難民のシェルターは強化され、モンスーンの雨がキャンプ内から排水される緊急措置が取られたが、ISCGは
「強化されたシェルターさえ強風に耐えられない」(Aligazeeraより)
と懸念を示した。

モンスーンのシーズンは始まったばかり。今後、大きな問題を引き起こす可能性が心配される。

(画像はCNNより)


外部リンク

Rohingya 'living on sandcastles' as first monsoon rains hit fragile camps
https://edition.cnn.com/

First monsoon rains pound Rohingya camps in Bangladesh
https://www.aljazeera.com/

First monsoon rains pound camps in Bangladesh
https://frontiermyanmar.net/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook