ミャンマーニュース

ロイター通信の記者2人が機密文書を保持していたとしてミャンマーで逮捕された事件の予備審問が4月20日に行われ、検察側の証人として出廷した警察高官Moe Yan Naing氏が、「警察上層部の指示で記者に文書を渡して罠にはめた」と証言し、内部告発を行った。

同警察高官は検察側の証人として出廷していたため、検察側は「敵対証人」となってしまった同警察高官の証言の却下をYe Lwin裁判官に要請。しかし、同裁判官は証言を「信頼できる」と判断し、この要請を拒否した。

同裁判官は、とその理由を述べている。

また、5月9日に予定されている次の予備審問に、内部告発をした警察高官を「出廷させない」ということがないよう検察側に警告したという。

警察高官による証言は、ロイター記者であるワ・ロン（Wa Lone）氏とチョー・ソウ・ウー（Kyaw Soe Oo）氏の無罪につながる可能性を秘めている。

両記者の弁護士の1人は、と述べた上で、両記者が1日でも早く釈放されることを希望した。

また、ワ・ロン記者も刑務所に連れ戻される前に、と記者団に語っている。

なお、内部告発をした警察高官Moe Yan Naing氏は、警察の懲罰法に違反したとしてインセイン刑務所に収監されている。さらに、彼の家族も警察の住宅から追い出された。

（画像はMYANMAR TIMESより）

外部リンク

Judge in Reuters case rejects ‘hostile witness’ claim
https://frontiermyanmar.net/

Court rejects plea to declare police officer a hostile witness
https://www.mmtimes.com/

Myanmar judge says policeman's 'entrapment' testimony stands
https://www.straitstimes.com/