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2018-02-17 22:00

社会

JICA、ミャンマー向け無償資金贈与契約を締結

JICA
新棟建設と機材の調達
国際協力機構(以下、JICA)は、ミャンマーとの間で、「ダウェイ総合病院整備計画」を対象として、26億6,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結したことを発表した。

この事業は、タニンダーリ地域の中核病院であるダウェイ総合病院の既存敷地内に、外来部門・画像診断部門・検査部門・内視鏡部門・手術部門・集中治療室(ICU)・滅菌部門を含む新棟を建設し、必要な機材を整備することにより、同病院の医療サービスの向上を図り、地域住民の健康改善と生活向上に寄与するものである。

事業の実施は、保健スポーツ省で、工期は、詳細設計や入札期間を含んで75ヶ月の予定。

新棟の建設とともに、無影灯・歯科ユニット・耳鼻科ユニット・X線透視撮影装置・一般X線撮影装置・MRI・CT・手術用手洗い装置・高圧蒸気滅菌器・シャウカステン・保温庫などの機材の調達を行い、さらに、設計と施工、調達の監理、機材などの活用方法、維持管理に必要な予算計上に関する指導なども行っていく予定となっている。

増加する患者や新たな疾患に包括的に対応
ミャンマーでは、近年改善はみられるものの、依然として母子保健および感染症への対策や、急激な経済成長に伴う生活習慣に起因して増加する非感染性疾患の患者への対応も必要となっている。

こうした状況から、ダウェイ総合病院の平均外来患者数や入院患者数、手術件数とも、増加の一歩をたどっているが、同病院の施設・機材は手狭で老朽化が著しく、患者の診断および治療環境は十分とは言えず、必要な手術を受けることができない患者もいるのが現状である。

今回の事業で、新棟を建設し検査や治療を行う中央診療機能をそこに集約することにより、増加する外来患者と入院患者への効率的な対応が可能となる。また、手術部門、滅菌部門、ICUの施設および機材を整備することにより、より安全な環境で、より多くの手術に対応することができる。

(画像は国際協力機構より)


外部リンク

国際協力機構
https://www.jica.go.jp/press/2017/20180213_03.html

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