2018-02-08 17:30
社会
国境なき医師団、ロヒンギャ難民キャンプの衛生環境改善活動について報告

診療所を設置しジフテリアなどを治療
国境なき医師団(以下、MSF)は、ミャンマーのラカイン州からのロヒンギャ難民が暮らすバングラデシュのコックスバザール県の万民キャンプにおける、感染症対策・衛生環境改善の活動についてホームページで報告している。ミャンマーとの国境沿いに作られた難民キャンプでは、人々は雨風をしのぐだけの小屋に暮らし、水やトイレは不足するなど、5ヶ月が経ってもキャンプの生活環境は厳しいままである。
MSFは、15の診療所、3つの基礎医療センターと5つの入院施設を運営し、呼吸器系の疾患や下痢症、感染症などの治療をしている。
2017年9月から2018年1月にかけ、難民キャンプでは3,500件を超えるはしかの症例が出たほか、ジフテリアが流行した。これに対し、MSFは、ジフテリア治療センターを設置し、抗毒素治療を行った。
井戸やトイレの設置、フィルター配布
MSFは、込み合ったキャンプでの不衛生な環境が感染症の流行を後押しすることから、水・衛生環境・住居など、早急にキャンプの生活を改善する必要があると考え、対応を講じてきた。1月末までに、MSFは、コックスバザール県に点在している難民キャンプにトイレ1522基、井戸218基を設置し、タスニマルコラとバルカリのキャンプにも20基の井戸を掘る予定となっている。
さらに、手動で簡単に水をきれいにする家庭用のフィルター「アクアフィルター」の配布も行い、人々がきちんと使用できているかを確認している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/news/detail/headline_3670.html
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