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2019-01-26 19:00

政治

削減される難民キャンプへの支援

難民
2019年1月16日、ミャンマー(ビルマ)難民事務所の山内氏はホームページにて、難民キャンプで行われた会議の報告をした。

この会議には、難民キャンプを支援しているNGO関係者が参加、様々な情報のアップデートがあった。

難民キャンプへの国際支援は減少しており、難民キャンプ全体にその影響が広がっている。規模が最も大きいNGO団体も2019年事業を縮小する予定だ。

カードにお金をチャージ
難民キャンプにおける、食料支援のシステムが今年から変わる。これまでは、定期的に現物(米や油など)を配布していたが、今年からはカードにお金をチャージする(1ヵ月に1回)。難民自身はお金をチャージされたカードで食糧を購入できる。

このシステムは2016年より、数カ所のキャンプで試験的に導入された。しかし、家族人数分の金額がチャージされないなど、課題も多い。

各キャンプを管理する「キャンプ委員会」への運営支援も今年から削減される予定だ。今年は「キャンプ委員会」のメンバーの選挙が実施されるが、委員会のメンバーを減らすキャンプもあり、委員会のメンバーの成り手となる人が減少することも懸念されている。

保育園への支援の減少も深刻な問題だ。数年前まで保育園の支援をしていた国際NGOの活動は、キャンプの女性グループが引き継いでいるが、維持が厳しい状態だ。保育園の昼食提供は今年から廃止、教材の提供、教員の雇用や維持も難しい状況だ。

(画像はシャンティ国際ボランティア会のホームページより)


外部リンク

シャンティ国際ボランティア会
https://sva.or.jp/wp/?p=31730

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