2019-01-11 09:00
社会
国連の救済コーディネーター、ラカイン州での戦闘を懸念
平和的な解決を要請
ミャンマー国内で救済コーディネーターとして人道支援を行っているノルウェー人のクヌート・オズビィ(Knut Ostby)氏は1月9日、ロヒンギャ迫害などの問題を抱える同国ラカイン州での戦闘について懸念を示すとともに、平和的な解決を要請した。同州ではミャンマー国軍と反政府勢力である少数民族武装組織「アラカン軍(Arakan Army:AA)」との間で戦闘が勃発。AAによる警察署襲撃で13人の警察官が死亡している。
オズビィ氏は、戦闘による新たな人道支援の必要性があるとすれば、援助を提供するのにアクセスが十分でないことを懸念。
さらに、ここ数週間で約4,500人の民間人が避難を強いられ、ミャンマー当局が“AA鎮圧”を発表したことも危惧しているという。
同氏は警察官13人が殺害される前に、
「我々が知る限りでは大規模な戦闘にはなっていない状況だが、軍隊が強化されている」(プレスリリースより)
と述べており、警察署襲撃以前から緊張状態にあったことを明らかにした。一時停戦から外されたラカイン州
ミャンマーの北部と東部の地域では、国軍の宣言による一時停戦が実行されているが、ラカイン州は含まれていない。国連職員はこの状況について、
「ラカイン州が含まれていないからこそ、我々は民間人の新たな苦しみの増大について懸念している」(プレスリリースより)
と述べている。ラカイン州では2017年にイスラム系少数民族ロヒンギャが迫害され、約70万人が隣国バングラデシュへ逃避しているが、ラカイン州へのアクセスはそれ以来、改善されていないという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
http://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/story/
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