2018-08-31 20:00
社会
ミャンマーでダム決壊、100の村が浸水 5万人以上が避難

主要高速道路も通行止め
ミャンマー地方当局によると、8月29日午前5時半ごろ、同国中央部のバゴ地方域にあるゾーチャウンダム(Swar Chaung dam)の一部が決壊。約100の村が浸水し、5万人以上が避難したという。また、ミャンマーの主要都市であるヤンゴン、マンダレー、首都ネピドーを結ぶ主要高速道路の橋が洪水により被害を受け、通行止めとなっている。
国営メディアはゾーチャウンダムが27日より氾濫し始めていることを報道していたが、住民は懸念する必要がないと告げられていたという。
しかし、29日早朝にダムが決壊し、ダム流域の川が氾濫したために、水田や村が浸水したと見られる。
救済・復興部門(Department of Relief and Resettlemen)によると、1万2,000世帯5万4,000人が避難したという。
決壊の原因は未だ不明
ミャンマーの灌漑部門(Irrigation Department)のKyaw Myint Hlaing氏は、「ダムの排水路の設計は、アヒルの“くちばし”のようなものだ。 “くちばし”の一部が壊れたが、ダム自体は壊れていない。これはモンスーンに関連しているが、未知の要因の可能性もある」(The Guardianより)
と述べ、決壊の原因が不明であることを明らかにした。また、ダムに残された水が氾濫するのを防ぐために、一時的な解決策を模索しているという。
現在のところ死傷者の報告はないが、ダム近くの小さな村に取り残された人がいるとの情報もある。
ソーシャルメディアでは、間に合わせのいかだやカヤックを使用して人々を救助する兵士や、川のようになった道路を歩いて子どもや老人を避難させる写真が掲載されている。
(画像はCNNより)
外部リンク
More than 50,000 evacuated in Myanmar as homes, shops flooded after dam fails
https://www.reuters.com/
Thousands flee flooding as Myanmar dam bursts
https://edition.cnn.com/
Myanmar dam breach forces thousands to evacuate their homes
https://www.theguardian.com/
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