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2018-08-31 20:30

社会

ミャンマー政府、ロヒンギャ迫害を主張する国連報告の受け入れを拒否

国連報告書
国連調査団の入国を認めていない
ミャンマー政府のZaw Htay報道官は8月28日、国連調査団が27日に公開したミャンマー国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害に関する報告書を「虚偽の主張」だとして受け入れを拒否した。

国連報告書では、反政府勢力が昨年8月に警察署などを襲撃した事件をきっかけに、ミャンマー国軍が組織的にロヒンギャに対して殺人、強姦、拷問、性的奴隷、迫害、奴隷化などの罪を犯したとし、国軍最高司令官を含む計6名の捜査と訴追を求め、国際刑事裁判所に付託することを要求している。

調査団は国際法上の「ジェノサイド(genocide )」「人道に対する罪(crimes against humanity )」「戦争犯罪(war crimes )」という3つの犯罪に関わると結論づけた。

28日の国連安全保障理事会では、米国、英国、フランス、スウェーデンをはじめとするいくつかの国々が、ミャンマーの軍事指導者に責任を問うよう呼びかけている。

しかし、Zaw Htay報道官は、
「我々の立場は明確であり、国連人権理事会の決議を受け入れないことをはっきりと言いたい」(BBCより)
と政府の見解を示した。

Zaw Htay報道官はまた、ミャンマー政府は国連調査団の入国を認めていないとした上で、
「それが国連人権理事会の決議に同意しない理由だ」(BBCより)
と述べている。

なお、国連調査団は2017年3月に国連人権理事会によって設立されている。

Facebookアカウント削除についてもコメント
国連が報告書を公表した日、Facebookも「憎悪と誤報」の拡散を防ぐために、ミャンマー国軍最高司令官を含む18のアカウントと関連するページを削除したことを発表した。

Zaw Htay氏はこの問題に関して、政府はアカウントが閉鎖されることは知らなかったとした上で、
「Facebookアカウント削除に関して多くの疑問が提起されている」(REUTERより)
と述べ、政府がFacebookに 問い合わせをしたことを明らかにした。

Facebookは、ミャンマー最大のソーシャルメディアプラットフォームの1つで、1,800万人以上のユーザーを抱えている。

(画像はBBCより)


外部リンク

"False Allegations": Myanmar Rejects UN Rohingya Genocide Report Claims
https://www.ndtv.com/

Myanmar rejects UN accusation of 'genocide' against Rohingya
https://www.bbc.co.uk/

Myanmar rejects 'false allegations' in U.N. genocide report
https://www.reuters.com/

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