2019-04-13 08:00
社会
OHCHR、ミャンマー国軍による民間人へのヘリ攻撃を非難

戦争犯罪の要素となる可能性がある攻撃
国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、ミャンマー・ラカイン州で同国国軍と武装組織アラカン軍の戦闘中に、国軍が民間人を標的にしたことを非難した。OHCHRの報道官であるRavina Shamdasani氏は、
「ミャンマー国軍は再び自国民に対して攻撃を行っている。それは戦争犯罪の要素となる可能性がある攻撃だ」(プレスリリースより)
と記者団に語っている。ミャンマー国軍と武装組織アラカン軍の対立は10年以上続いているが、ここ数ヶ月で戦闘がエスカレート。
OHCHRは4月3日、軍用ヘリがラカイン州ブティダウン(Buthidaung)郡区の村を飛行し、牛と水田の世話をしていたイスラム系少数民族ロヒンギャを攻撃したと報告している。
ミャンマーの情報筋によると、少なくとも7人の民間人が死亡し、18人が負傷したという。
戦闘中止と民間人保護を要請
Shamdasani氏は、1月4日のアラカン軍による複数の警察署への攻撃により、最近の戦闘が引き起こされたとの見解を示した上で、「民間人の殺害、住宅の焼却、恣意的な逮捕、拉致および文化財の被害に関する信頼できる報告につながった」(プレスリリースより)
と述べている。また、国軍とアラカン軍の戦闘を直ちに中止し、民間人を確実に保護することを要請した。
国軍による4月3日のヘリ攻撃は、多くのロヒンギャが大規模な逃避を強いられた地域であり、OHCHRが受け取った報告では、3月25日から30日までの間に約4,000人のロヒンギャが同地域から避難したという。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/UN0229016/Sirman
外部リンク
国連
https://www.un.org/
OHCHR
https://www.ohchr.org/
OHCHRのプレスリリース
https://news.un.org/story/
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