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2019-04-15 01:00

社会

ミャンマーのロイター記者、「ギレルモ・カノ世界報道自由賞」に選出

ユネスコ
世界報道自由デーに正式に授与
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は4月10日、ミャンマーで投獄されているロイター通信のワ・ロン(Wa Lone)記者とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)記者の2人が、メディアの専門家による国際的な陪審員の推薦により、今年の「ユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞(UNESCO/Guillermo Cano Press Freedom Prize)」に選ばれたことを発表した。

1997年に創設された「ユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞」は、世界のあらゆる場所で報道の自由の推進に顕著な貢献をした人物、組織または機関を称える賞だ。毎年、ユネスコの理事会の主導で選出され、「世界報道自由デー(World Press Freedom Day)」の5月3日に正式に授与される。

今年はエチオピアで開催される世界報道自由デーのお祝いの一環として5月2日に授与される予定で、今年のお祝いに選ばれたテーマは「民主主義のためのメディア:ジャーナリズムと虚偽の時代の選挙」だという。

勇気、抵抗、表現の自由に対する賛辞
陪審委員長のWojciech Tochman氏は、ロイター記者2人が軍事政権下では不可能であったキャリアを追求するためにベストを尽くしたことに言及した上で、
「彼らはロヒンギャに対する犯罪に関するタブートピックを文書化したために逮捕された。最終的にワ・ロン氏とチョー・ソウ・ウー氏が選ばれたのは、彼らの勇気、抵抗、そして表現の自由へのコミットメントに対する賛辞である」(プレスリリースより)
と述べた。

ロイター記者2人は2017年12月12日、ヤンゴンで国家機密法違反の罪により逮捕され、2018年9月にヤンゴン地方裁判所で禁錮7年の判決を受けている。

なお、「ユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞」は、1986年12月17日にコロンビアのボゴタで暗殺されたジャーナリスト・ギレルモ・カノ氏にちなんで名づけられた。

(画像はプレスリリースより)
(C)Ann Wang/courtey of Reuters


外部リンク

ユネスコ
https://en.unesco.org/

ユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞
https://en.unesco.org/prizes/

ユネスコのプレスリリース
https://en.unesco.org/news/

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