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2019-03-07 19:00

社会

「ミャンマーアヘン調査2018」国連機関の発表に異議

アヘン
「アヘン栽培はカチン軍が支配している」現実をゆがめたリポート
国連麻薬犯罪事務所(UNODC)が発表した「ミャンマーアヘン調査2018」について、「現実をゆがめたリポートだ」という批判があがっている。

UNODCのリポートでは、「アヘンの元となるポピーはカチン州で多く栽培されており、それはカチン独立軍(KIA)の支配下で行われている」と主張している。

3月4日、この報告に対し、オランダを拠点とする国際調査擁護団体の多国籍研究所(TNI)が、「事実と異なる」と反論した。

カチン独立組織管理下ではアンチドラッグキャンペーンを実施
TNIによれば、主要なケシ栽培地域は中国との国境近く、カチン州・Waingmaw地区のSadungにあるが、そこは一般的な国境管理地域である。他に、Tanai地区でもケシが栽培されているが、こちらはトラの保護地区で政府の管理下にあるという。

また、カチン独立組織が管理する地域ではアヘン栽培が行われておらず、近年はアヘン農場の撲滅など、厳格なアンチドラッグキャンペーンを実施していることも発表された。

TNIは、
UNODCがアヘン栽培に関して、カチン州を批判しているのかは明らかではないが、「誰がその地域を管理しているか」という点では、誤った憶測がベースになっている。(Frontier Myanmarより)

と表明している。

(画像はFrontier Myanmarより)


外部リンク

Frontier Myanmar
https://frontiermyanmar.net/

UNODC「ミャンマーアヘン調査2018」
https://www.unodc.org/

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