2019-02-09 15:00
政治
国連特別報告者、ミャンマーの「憲法改正委員会」設置を歓迎
前向きな動きとして歓迎
ミャンマーの人権状況を調査する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏は2月7日、同国が「憲法改正委員会」を新たに設置する決定を前向きな動きとして歓迎した。李氏は、
「ミャンマーが真に民主主義に移行するのに、この委員会の設置が役立つことを願っている」(プレスリリースより)
と述べた上で、「現在の憲法は民主的ではなく、改正されなければ民主主義と見なすことはできない」(プレスリリースより)
とつけ加えている。アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏が率いる与党・国民民主連盟(NLD)は、2015年の選挙で憲法改正を約束しており、憲法改正委員会の設置は同公約を果たす姿勢を示すものとみられる。
また、軍事政権下に制定された現在の憲法では、軍に4分の1の議席を保証しているだけでなく、内務省や国防省などを軍事的に管理しているという。
さらに、スーチー氏の大統領就任を阻止するために、外国籍の配偶者や子どもを持つ者が大統領になることを禁止している。
賛成多数で可決
憲法改正委員会の設置は、1月29日にNLDより緊急動議としてミャンマー議会に提出された。議会の4分の1を占める国軍議員は反発していたが、2月6日に上下両院による投票が行われ、賛成多数で可決されている。
新たに設置される委員会は、国軍議員を含む両議院の議員で構成される予定だ。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/en/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
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