2019-02-09 09:00
政治
ミャンマー議会、「憲法改正委員会」設置を可決

賛成多数で可決
ミャンマー議会は2月6日、与党・国民民主連盟(NLD)による「憲法改正に関する委員会設置」案を賛成多数で可決したという。同案は1月29日に緊急動議として議会に提出されたもので、国軍議員が強く反発していた。
しかし、2月5日に立法者30人が法案を討議し、翌6日に上下両院で投票を実施。その結果、611人の投票議員のうち414人が委員会の設置を支持し、可決されたという。
下院議長のティー・クン・ミャット(T Khun Myat)氏は、下院副議長のトゥン・トゥン・ヘイン(Tun Tun Hein)氏を憲法改正委員会の委員長に指名した。
なお、同委員会は、国軍議員を含む両議院の議員で構成される。
2020年の選挙を見据えた動き
NLDが改正を求める憲法は2008年に軍事政権が改正しており、スーチー氏が大統領になることを阻止するために、外国籍の配偶者や子どもを持つ者が大統領になることを禁じている。なぜなら、スーチー氏の亡き夫は英国人で、外国籍の息子が2人いるからだ。
また、現行の憲法では軍に4分の1の議席を保証し、軍に有効な拒否権を与えるために、憲法改正には議員の75パーセント以上の賛成票が必要だと定めている。
これまでにもNLDは憲法改正に向けた取り組みをしているが、今回は2020年に迫る選挙を見据えた動きという見方が強い。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Myanmar’s Parliament Votes to Approve Committee to Reform Constitution
https://www.rfa.org/
Myanmar parliament approves panel to discuss constitution despite military protest
https://dailytimes.com.pk/
NLD Urges Military to Cooperate on Charter Amendment
https://www.irrawaddy.com/
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