2017-01-24 07:00
社会
UNFPAがミャンマーの移住状況について報告

425万人が外国在住 多くはタイとマレーシア国境地域に
国連人口基金(UNFPA)の調べによれば、ミャンマーで生まれた人のうち約425万人が、外国で暮らしていることがわかった。この数字には、2014年の国勢調査実施時点で海外在住だった202万人と、国勢調査が実施されなかった1983年から2014年の間に、ミャンマーを離れた人が含まれる。
外国在住とされる人の多くは、タイとマレーシアの国境地域に生活している。ミャンマーと比較した場合の雇用機会と収入の大きな差が、移住を決定づける要因とみられる。
タイと中国の国境地域では、国境を越えた共通の言語と民族が存在するため、移住も盛んに行われている。
移住する者の多くは青年層だ。タイに暮らす移住者の4分の1は15才から34才ということがわかった。
国内では都市部間の移住が増加 農村から都市部への移住は低迷
ミャンマー国内では、依然として農村部に暮らす人の割合が多い。国内移住に関する調査では、農村部から都市部への移住者は10.4%、都市部から都市部への移住は47.2%という結果が出た。社会的インフラが整っているヤンゴンには、エーヤワディー地域からの移住者が増え、人口密度が急速に高まっている。ヤンゴンの人口の80%は、過去5年間の移住者だという。ヤンゴンへ移住した人の大部分は、工業地区で製造業に従事している。
ヤンゴンの他、カチン、カヤー、カインへの移住者も増えている。国境地域での貿易などで経済的な成長がみられる地域だ。転出者が多い地域はエーヤワディー、バゴー、マグウェイ、チンという結果が出ている。
UNFPAはこれらの調査結果から、今後都市部における住宅や公共事業、サービスの向上が必要だと見解を示した。また、未婚の女性移住者を保護する施設の準備や、情報提供を含む政策も必要であるとしている。
(画像はUNFPAウェブサイトより)
外部リンク
UNFPA・プレスリリース
http://myanmar.unfpa.org/
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