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2017-01-08 06:00

社会

動画が流出もロヒンギャ迫害を否定:ミャンマー調査委員会

ロヒンギャ迫害
人権団体の報告にNO
ミャンマー政府により設置されたイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害に関する調査委員会は1月4日、治安部隊によるロヒンギャ迫害の主張を否定した。

ミャンマーでは昨年10月、同国西部に位置するラカイン州の国境警備隊が襲撃されて警察官9名が死亡したのをきっかけに戦闘が続いており、数万人のロヒンギャが国境を越えてバングラディシュへ逃げている。

このエリアは国軍により閉鎖され、ジャーナリストや調査機関が侵入できないため、内部の様子を検証できない状態が続いていた。

これまで、国連や欧州議会、マレーシア首相など、国際社会からの懸念が表明されているが、調査委員会は米国の人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が報告した治安部隊によるレイプ、放火、虐殺などは行われていないとしている。

動画が流出するも2日後に否定
ミャンマーの調査委員会がロヒンギャ迫害を否定する2日前、動画サイト「YouTube」に警察官によるロヒンギャ虐待のビデオが投稿され、ミャンマー政府は4人の警察官を勾留したばかりだ。

ビデオに写された警察官は座らされたロヒンギャに対し、殴る蹴るの暴行を加え、その非人道的な行為が世界的に話題となった。

尚、同調査委員会は最近まで米国のブラックリストに載る元陸軍大将が率いており、ロヒンギャに対するレイプについては証拠不十分だとし、放火、違法逮捕、拷問に関しては依然として調査中だとしている。

(画像はALJAZEERAより)


外部リンク

Myanmar commission's report on Rohingya 'flawed': HRW
http://www.aljazeera.com/

Myanmar says 'no evidence' of Rohingya genocide
http://www.bbc.com/

Myanmar commission plays down abuse against Rohingya
http://www.sbs.com.au/

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