2016-12-31 09:30
社会
マレーシアのNGO ラカイン州のロヒンギャらに食糧支援を実施予定

支援の実施においては、被災地への立ち入り拒否を懸念
マレーシアのメディアによると、同国の非政府組織(NGO)、マレーシア・イスラム組織諮問評議会(MAPIM)は、民族問題で武力衝突が発生しているミャンマー西部・ラカイン州で被災するロヒンギャらに対し、食糧支援を実施するという。同組織の食糧支援団体は、1月10日にマレーシアのクラン港を出港し、約1000トンのコメのほか、医療品や日常的に必要な品などを支給する予定だ。
同評議会のZulhanis Zainol事務局長は、食糧支援団体の目的は、あくまでも同州の被災地域におけるロヒンギャの支援であるとした。
しかしながら、被災地域は立ち入りが制限されていることから、同団体が被災地域に立ち入る際、単に立ち入りを拒否されるにとどまらず、ミャンマー軍に攻撃される可能性についても懸念している。
「支援するなら政府承認を得るべき」 ミャンマー政府
なお、ミャンマーのメディアは、同評議会の支援について、同国大統領府ゾー・テイ報道官の見解を報じている。同報道官は、マレーシアが政治目的のために宗教を利用すること、そして、意図的に民族問題を拡大させようとしている件について懸念している。
また、同報道官は、同州の被災地域においては国際団体の支援を受けていると述べた上で、支援を希望する場合は、政府にあらかじめ連絡するなど事前の手続きを踏み、政府承認のもとで支援を実施すべきであるとの考えを示している。
(画像はTHE STARより)
外部リンク
THE STAR
http://www.thestar.com.my/
The Irrawaddy
http://www.irrawaddy.com/
関連する記事
-
2025-05-18 16:30
-
2025-05-14 20:00
-
2025-05-11 08:00
-
2025-05-09 12:30
-
2025-05-04 09:00