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2016-12-07 23:00

社会

マレーシア首相がロヒンギャ「虐殺」の解決に向け国際機関に介入を呼びかけ

ロヒンギャ
「世界は虐殺が起こるのをただ見ているわけにはいかない」
マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は12月4日、同国首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)で行われたミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ「虐殺」に反対する数千規模の抗議集会に参加し、国連、国際刑事裁判所、イスラム協力機構に介入するよう呼びかけた。

ナジブ首相は集まった群衆に対し、
「世界は虐殺が起こるのをただ見ているわけにはいかない」(REUTERSより)
と述べ、世界に対して注意を促している。

ミャンマーのラカイン州ではここ数週間、治安部隊による強姦、拷問、殺人などの事件により、1万人以上のロヒンギャがバングラデシュなどへ逃げ込んでおり、国際社会から「民族浄化」として批判を受けている。

ミャンマー政府は「虐殺」の疑惑を否定しているが、外国人ジャーナリストや国際的な調査機関などは、民族浄化が行われているとされる地域への侵入を禁止されており、内情がつかめないのが現状だ。

マレーシアではすでにミャンマー大使を呼び出し、ロヒンギャ弾圧への懸念を表明している。

ミャンマーから警告も
ナジブ首相の集会参加に対し、ミャンマーからは他国への内政干渉だとして、東南アジア諸国連合(ASEAN)原則に違反する危険性があると警告。

これに対しナジブ大統領は、単一のコミュニティを宣言することに同意したASEANは、基本的人権を守ることを誓約してると主張している。

ロヒンギャ問題は過去数年にわたり続いており、バングラデシュだけでなくタイやマレーシアなどの近隣国にもロヒンギャが逃げ出している。また、彼らの多くがそれらの国に密輸あるいは人身売買されたことでも問題となった。

他国にロヒンギャが逃げ込む現実がある限り、この問題はもはや“ミャンマー内部の問題”とは言い切れないのではないだろうか。

大多数がイスラム教徒のマレーシアでは、ロヒンギャに対するミャンマーの国家的虐殺への批判が高まっている。


外部リンク

Malaysian PM urges intervention to stop 'genocide' of Myanmar's Rohingya Muslims
http://uk.reuters.com/

Malaysia PM urges world to act against 'genocide' of Myanmar’s Rohingya
https://www.theguardian.com/

Suu Kyi must stop Rohingya 'genocide': Mayalsia PM
http://www.dailymail.co.uk/

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