2016-11-21 19:00
社会
「悪魔払いの儀式」殺人犯、犯行時は悪霊に取りつかれていた?

病院に運ばれた別の女の子により事件が明るみに
ミャンマー最大都市ヤンゴンの南にあるトゥワンテ(Twante)裁判所で11月18日、先月18日と19日の夜に同地区の村で「悪魔払いの儀式」の最中に子ども3人に暴行を加えて殺害したとして逮捕されたトン・ナイン(Tun Naing)容疑者の裁判が始まった。同容疑者は、3歳の男の子、2歳の女の子、8カ月の赤ちゃんの3人が悪霊に取りつかれたとして、2日間にわたり家族が見守る中、「悪霊払いの儀式」を執り行い、暴行を加えたとみられる。
実際、遺体には殴られ、蹴られ、踏み込まれた痕跡が多数あったという。
病院関係者によると、暴行を加えられた別の女の子の父親が娘を病院に運び込み、事件が明るみとなった。
悪霊に取りつかれコントロールを失う?
トン・ナイン容疑者は裁判所で記者らに対し、「悪魔払いをしているとき、自分にも悪霊が取りついてコントロールを失い、彼らを殺してしまった」(9NEWSより)
と犯行時の様子を語った。死亡した男の子の叔父によると、村人らは同容疑者が呪文を唱えた後トランス状態となり、彼らを前にして殺害が行われたという。
ミャンマーでは国民の大半が仏教徒であるが、多くの人々が霊や占星術、そして悪魔や災難などの厄除けをする「ヤダヤ(yadaya)」を信じている。
トン・ナイン容疑者がすべての罪で有罪を受けた場合、死刑判決が下される可能性がある。
同容疑者は、本当に悪霊に取りつかれていたのか?気になるところだ。
外部リンク
Myanmar exorcist pleads guilty to beating to death 3 kids
http://www.thejakartapost.com/
Myanmar 'exorcist' in court over deaths of three children
http://www.9news.com.au/
'Exorcist' beat three young children to death as their families watched
http://www.ibtimes.co.uk/
関連する記事
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30
-
2025-04-17 15:00