ミャンマーニュース

シンガポールに上場しているタイ・ビバレッジ（Thai Beverage）は、ミャンマー最大の蒸留酒メーカーであるミャンマー・ディスティラリー（Myanmar Distillery Co：MDC）の株式の75%を総額7億4,160万ドルで取得したという。

株式を売却したのは、ミャンマー・ディスティラリー（Myanmar Distillery Co：MDC）の株式を有するTPGキャピタルとミャンマー・サプライ・チェーン・アンド・サービス（Myanmar Supply Chain and Services Go ：MSCS）の2社である。

ロイター通信によると、アメリカ・テキサス州に本社を置く非公開株式会社TPGキャピタルが2015年12月に1億5,000万ドルでMDCの株式を取得しており、今回の株式売買ではTPGキャピタルがMDCの株式の50%を売却したという。

この買収により、タイ・ビバレッジは経済成長が著しいミャンマーのネットワークにアクセスできるようになった。

MDCは1995年に設立され、ミャンマー最大の蒸留酒メーカーに成長。1,300の卸売業者と2万を超える小売業者を通じて販売されているウイスキー、ラム、ジン、ワインクーラーなどを生産している。

現在、従業員は2,500人以上で、ヤンゴンとマンダレーに製造施設があるという。

一方、タイ・ビバレッジはシンガポールに上場する企業だが、タイ最大のアルコール飲料メーカーであり、タイはもちろん、ヨーロッパや中国などで事業を展開している。

オーナーはタイの億万長者といわれるチャルーン・シリワタナパクディ（Charoen Sirivadhanabhakdi）氏だ。

2016年10月から2017年6月までの9カ月間のタイ・ビバレッジの売上高は、経済成長の遅れや国王死去により喪に服していることもあり、前年比6％減の1,420億バーツ（43億米ドル）だった。

そのため、成長可能な海外市場を探しているところだったという。

（画像はBangkok Postより）

外部リンク

Thai Beverage
http://www.thaibev.com/

TPG Capital
https://www.tpg.com/

ThaiBev acquires Myanmar distilleries as TPG exits
https://www.bangkokpost.com/