• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • 元国連事務総長アナン氏「ロヒンギャは難民キャンプに戻されるべきではない」
2017-10-16 04:30

社会

元国連事務総長アナン氏「ロヒンギャは難民キャンプに戻されるべきではない」

コフィ・アナン
「再建を助けるべきだ」
元国連事務総長であるコフィ・アナン氏は10月13日、過去2ヶ月間にミャンマー・ラカイン州のイスラム系少数民族「ロヒンギャ」50万人以上がバングラデシュへ逃避している問題に関する国連安全保障理事会との非公式の会合後、「彼らは難民キャンプに戻されるべきではない」と主張した。

アナン氏は先日、「ミャンマー政府は、難民が尊厳と安心感を持って帰るための条件を作り、暴力に苦しむラカイン州の再建を支援する必要がある」と警告したばかりである。

同氏はこの日も、
「彼らは難民キャンプに戻されるべきではない。再建を助けるべきだ」(The Jakarta Postより)
と語っている。

また、家に帰るために援助が必要であることにも言及。ロヒンギャのミャンマー帰還を促した。

足並みがそろわない国際社会
ミャンマーでは8月下旬に警察署が襲撃されて以来、治安部隊によるロヒンギャへの民族浄化が行われているとし、国際社会から非難を受けている。

アナン氏はミャンマー政府の要請により諮問委員会を率いたが、
「根本的な原因に取り組まなければならない」(DAILY SABAHより)
と委員会の調査結果を明らかにしている。

また、国連のアントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)事務総長もミャンマー政府に対し、暴力的な軍事作戦をやめ、人道的なアクセスを確保し、ロヒンギャ難民を帰還させるよう繰り返し求めている。

国連安全保障理事会では最近、ミャンマーに関する議論を繰り返してきたが、メンバーの意見がわかれているという。

先月末の会合では、英国、フランス、米国が、「民族浄化」と呼ばれるものに終止符を打つべきだとする一方、中国は「忍耐」を求めている。

また、ロシアは「過度の圧力」が問題を悪化させるだけかもしれないと警告したという。

13日、ミャンマー国連代表は会合でのコメント要求に応じなかった。12日には、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー氏が、ラカインでの国際的および地域的援助をすべて監督する委員会を作ったことを明らかにしている。

(画像はHindustan timesより)


外部リンク

No 'plan B' if Myanmar does not comply with UN recommendations, Kofi Annan says
https://www.dailysabah.com/

Kofi Annan says Rohingya must return to Myanmar
http://www.thejakartapost.com/

Get Myanmar refugees home, not to camps: Ex-UN chief Kofi Annan
http://www.hindustantimes.com/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook