2017-10-02 17:00
社会
閉鎖されていたミャンマー・ラカイン州の学校が再開

平和と安定が地域に戻るにつれて再開
ミャンマー情報省によると、ミャンマー・ラカイン州で8月25日に発生した反政府勢力・アラカン・ロヒンギャ救世軍(Arakan Rohingya Salvation Army:ARSA)による警察署襲撃事件の影響で閉鎖されていたマウンドー(Maungtaw)とButhidaungの学校が再開されたという。ラカイン州の州都シットウェ(Sittwe)にある州教育部門のトップであるAung Kyaw Tun氏は、
「学生は学校へ戻り、通常のルーチンを始めることができた」
と述べた上で、「マウンドーでは、小学校、中学校、高校が再開された。Buthidaungでも21校が再開され、教師も学校へ戻って生徒を教えている」(プレスリリースより)
と詳細を明かした。マウンドーにある高校の校長によると、学校生活は完全に元の状態に戻ったという。また、別の高校の校長は、
「学校は9月19日に再開できたが、一部の学生は出席できなかった。教師は全員そろっていた」(プレスリリースより)
と語っている。学校の再開は、不安定であった情勢が改善され、平和と安全が地域に戻りつつあるということだろう。
授業の遅れを防ぐ州政府の取り組み
ラカイン州の教育部門によると、マウンドーとButhidaungの学校は再開されたが、治安情勢が悪化している村では学校の再開が遅れているという。襲撃事件の影響で、3,000人の生徒がマウンドーあるいはButhidaungからシットウェに逃避。彼らは現在、シットウェの学校に通っているという。
いくつかの学校には救援キャンプから通う子どもがおり、彼らには本や文房具が無料で提供されている。
また、閉鎖された学校が再開されたとき、授業の遅れを取り戻すために、時間外授業が組まれている。
治安情勢が改善され、全ての子どもが元の状態で学校生活を楽しめるようになることを願うばかりだ。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/
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