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2017-09-25 05:00

政治

ペンス米国副大統領、「ロヒンギャ危機」に対処するよう国連に要請

ペンス米国副大統領
“強力かつ迅速”な行動を呼びかけ
米国のマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は9月20日、国連安全保障理事会(UN Security Council)でミャンマーで起こっている「ロヒンギャ危機」に対して、解決するための行動をとるよう要請した。

ペンス副大統領は、
「ミャンマー・ラカイン州で起こっている暴力と難民のイメージは、アメリカ人だけでなく、世界中の人々に衝撃を与えた。ここ数週間にわたり、イスラム系少数民族「ロヒンギャ」の悲劇を目の当たりにしてる。」(Strain Timesより)
と述べた上で、この危機を終結させるための“強力かつ迅速”な行動をとるよう呼びかけている。

同副大統領は、米国が意味する「行動」に関して具体的に言及しなかったものの、前回ワシントンが“強力かつ迅速”な行動という表現を使用したのはベネズエラに対してで、国の指導者に対する制裁が続いたという。

ミャンマーでは8月25日に発生した警察署襲撃以来、治安部隊の掃討作戦により、40万人以上のロヒンギャが国境を越えてバングラデシュに逃避。

米国や人権団体をはじめとする国際社会から、非難の声が上がっていた。

米国務長官とスーチー氏が電話で話し合い
米国務省の報道官によると、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官は9月19日、ミャンマーの事実上の指導者であるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏と電話で話したという。

ティラーソン国務長官は、ミャンマー政府と国軍が人道支援を促進し、人権侵害の主張に向き合うよう要請した。

同19日、数週間の沈黙を破り、アウンサンスーチー国家特別顧問は「ロヒンギャ」に対する民族浄化疑惑について演説を行い、
「ロヒンギャの大半の村は暴力の影響を受けていない」(RTより)
と述べ、国軍への批判を控えている。

ティラーソン国務長官は、スーチー国家特別顧問が演説で「難民がミャンマーに戻ることに恐怖は感じていない」というコメントを歓迎する一方、ミャンマーの治安部隊に暴力を直ちに終結させ、長期的な解決のために外交努力を支援するよう要請したという。

(画像はPOLITICOより)


外部リンク

Pence calls on U.N. to take action on humanitarian crisis in Myanmar
http://www.politico.com/

End violence immediately, Mike Pence urges Myanmar
http://www.straitstimes.com/

More to come? US calls for ‘strong & swift’ UNSC action to end Myanmar crisis
https://www.rt.com/

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