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2017-09-04 18:00

社会

ミャンマー国軍、6月に拘束した記者の起訴を取り下げ

記者拘束
記者6人すべての起訴を取り下げ
複数の報道によると、ミャンマー国軍は、6月下旬に反乱軍支配地域で拘束された記者に対する起訴を取り下げたという。

逮捕されたのは、デイリー・イレブン(Daily Eleven)、ザ・ボイス・デイリー(The Voice Daily)、ザ・イラワジ(The Irrawaddy)、デモクラティック・ボイス・オブ・ビルマ(Democratic Voice of Burma)、オンラインニュースサイトの記者計6人である。

彼らは、「国際麻薬乱用撲滅デー(International Day against Drug Abuse and Illicit Trafficking)」に合わせて違法薬物を焼却処分するイベントを取材するため、シャン州へ出向いたが、反政府勢力の1つであるタアン民族解放軍(Ta’ang National Liberation Army:TNLA)による支配が続く地域に侵入し、同反政府勢力と接触したとして国軍に拘束された。

この拘束は、国際人権NGOの「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」をはじめとする国際社会から、「言論の自由」に反すると批判を受けていた。

国とその国民の利益のためにメディアと協力
ミャンマーでは、軍事政権下に制定された電気通信法の条項を広義に引用し、強要、脅迫、妨害、名誉毀損、誹謗中傷、不適切な影響、恫喝等などを禁止し、記者らを拘束する際に適用している。

事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問は7月、同法律が「言論の自由」に反しているとみなされるため、連邦議会で改正を検討することを明らかにした。

一方、スーチー政権発足以来、同法律の下で20人の記者が告発あるいは拘束されている。また、少なくとも数人の記者を含む71人が、ソーシャルメディアの名誉毀損罪で拘束されているという。

ミャンマー国軍は今回の起訴取り下げに伴い、国とその国民の利益のためにメディアと協力したいと声明で訴えている。

これが良い兆候なのかどうかは不明だが、今後の動向に注目が集まることだろう。

(画像はStar-Telegramより)


外部リンク

Myanmar military drops charges against 6 journalists
http://www.star-telegram.com/

Myanmar Army Drops Charges against 3 Journalists Arrested in June
http://www.laht.com/

Defamation, unlawful association charges against 6 Myanmar journalists dropped by military
http://www.straitstimes.com/

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