ミャンマーニュース

ワシントンに本拠を置くIRI（International Republican Institute）が実施した調査によると、ミャンマーの人々は、民主改革より経済発展の方が重要だと考えていることが判明した。

この調査は2017年3月9日から4月1日の期間に、すべての州と地域でランダムに実施。18歳以上3,000人を対象としており、対象者の32％が都市部、68％が農村部の人々で、男女比は同等であった。

調査内容は、社会経済的地位、国の政治・安全保障状況、民主化移行と権利、政府、立法府、政党、メディアなど多岐にわたっている。

回答者の40％が、「民主改革より経済発展の方が重要」だと回答。わずか24％が、「経済発展より民主改革が重要」だと回答し、11％は「経済発展と民主改革が同程度」に重要だと答えているという。

調査結果によると、インタビューを受けた73％の人々が、ミャンマーの経済がうまくいっていると回答。経済成長が減速しているというメディア報道にもかかわらず、大多数はミャンマーの経済について楽観的であった。

回答者の75％が、「国が正しい方向に向かっている」と答え、理由としてインフラ整備や経済発展治安改善などをあげている。しかし、前政権時に行われた前回調査の88％より減少した。

一方、回答者の16％が「国が間違った方向に向かっている」と回答。そのうちの半数以上が経済の減速を理由にあげ、20％が平和と紛争解決の進展が遅いと非難している。

前回調査では、「間違った方向に向かっている」と回答した人は10％となっており、わずかながら上昇していることが判明した。

また、回答者の31％が「紛争の解決よりも経済発展が政府の最優先事項」であると答えていることからも分かるように、経済発展は国民の最大の関心事であり、平和と紛争解決が続く。

（画像はFRONTIER MYANMARより）

外部リンク

Economy More Important Than Democracy in Myanmar, Survey Says
https://www.irrawaddy.com/

Economic development more important than democratic reforms, IRI survey
https://www.mmtimes.com/

Decline in optimism, economic outlook under NLD, says poll
https://frontiermyanmar.net/