ミャンマーニュース

ミャンマー労働組合ネットワーク（Myanmar Labour Union Network）の呼びかけにより、8月13日、同国南部の労働者2,000人がヤンゴン地方域のラインタヤ郡区（Hlaingthaya Township）で抗議デモを繰り広げ、1日の最低賃金を即時5,600チャット（約453円）台に引き上げることを要求した。

労働者はヤンゴン地方域のミンガラドン郡区（Mingaladon Township）やタンリン郡区（Thanlyin Township）などの他、バゴー地方域やエーヤワディ地方域の工業地帯で働いているという。

労働組合側は2013年以降、1日の最低賃金を5,600チャットに引き上げるよう要求しているが、政府は2015年9月に3,600チャット（約290円）に設定。それ以来、変更はないという。

しかし、労働者側は、3,600チャットでは生活が賄えないとしている。

また、労働省は2年に1回、1日の最低賃金の見直しが法律で義務づけられているが、実行していないという。

労働者や地元の人によると、ミャンマーの最低賃金は他のアジア諸国と比べ低く、5,600チャットに引き上げられたとしても、隣国より低いという。

88年世代平和オープンソサエティ（88 Generation Peace and Open Society）のMa Thet Htet Aung氏は、と述べている。

また、1日の最低賃金である3,600チャットを支払っていない雇用者も多いという。多くの雇用者は、インターンシップとして3カ月間1日1,700チャット（約137円）を支払い、その後、見習いとして3カ月間2,600チャット（約210円）を支払っている。

経済成長ばかりに目が向くが、労働環境の改善も急務といえるだろう。

（画像はMYANMAR TIMESより）

外部リンク

Thousands of workers march to call for daily minimum wage of K5,600
http://www.mmtimes.com/

Workers demand minimum wage increase
http://elevenmyanmar.com/

Thousands demand K5,600 minimum daily wage at Yangon protest
https://coconuts.co/