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2017-08-21 02:00

経済

ミャンマー政府、経済改革加速に向けて世界銀行と融資協定を締結

世界銀行
初となる連邦予算への支援
世界銀行(World Bank)は8月18日、ミャンマーのマクロ経済安定・財政再生開発政策実施のため、同国政府との間で2億ドルの融資協定を締結したことを発表した。

連邦予算のためにミャンマーが直接融資を受けるのは、今回が初めてであり、長期的な平和と繁栄に必要な経済改革を加速させることが目的だという。

協定の締結は、ミャンマー計画・財務省財務局(Treasury Department, Ministry of Planning and Finance)のNwe Nwe Win局長と、世界銀行のミャンマー担当者であるEllen Goldstein氏により行われ、計画・財務省のMaung Maung Win副大臣も出席した。

政策をサポートするこのオペレーションには、インフレの上昇、持続可能な公的債務、政府支出の効率化、税務行政の強化などに取り組むための改革が含まれているという。

相互強化を図る2つの柱
ミャンマー計画・財務省のMaung Maung Win副大臣は、
「我々の政策行動は、成長の継続、貧困の軽減、電気・教育・健康など一般的なサポートへのアクセス向上に役立つと確信している。また、この改革が貧困層に利益をもたらす素晴らしい投資誘致にも役立ち、多くの雇用を創出するだろう」(プレスリリースより)
と喜びを述べている。

この開発政策実施には、相互強化を図る2つの柱があり、マクロ経済の安定は、慎重な公的債務管理、国営企業の財政規律の改善、より効果的な予算編成を促進するための改革を支援する。

一方、財政再生を柱とする改革では、税収の増加、ガスによる収益の管理・改善、国家財政の管理・強化を目的としているという。

これらを実現するために世界銀行が連邦予算に直接資金を提供することで、優先的な公的投資の長期的かつ柔軟な資金調達が可能となる。

世界銀行のミャンマー担当Ellen Goldstein氏は、
「予算支援は重要な政府改革を支え、優先度の高い政策を実施するための重要なツールである」(プレスリリースより)
と述べた上で、ミャンマーの近代的な経済管理が、より効果的な国家形成に不可欠な要素であることもつけ加えている。

(画像は世界銀行より)


外部リンク

世界銀行
http://www.worldbank.org/

世界銀行のプレスリリース
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/

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