2017-07-11 13:45
政治
スーチー国家顧問、言論の自由に反する法律の改正を明言

拘束された記者は最高3年の懲役刑
ミャンマー情報省によると、事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問が、記者や活動家を拘束するための法律は「言論の自由」に反していると見なされるため、連邦議会で改正を検討していることを明らかにしたという。ミャンマーでは6月下旬に、同国シャン州で記者3人が国軍により拘束されており、国際人権団体などから「無条件に即時解放すべきだ」との指摘を受けている。また、米国と欧州連合も懸念を表明した。
記者らは、当局が「違法組織」と見なす少数民族武装集団の1つであるタアン民族解放軍(Ta’ang National Liberation Army:TNLA)と接触したために拘束された。
7月11日にはシャン州の裁判所で裁判が行われる予定で、最高3年の懲役刑になる可能性があるという。
具体的な改正案には触れず
記者や活動からが拘束されるときに適用される法律は軍事政権下に制定されたもので、電気通信法の条項を広義に引用し、強要、脅迫、妨害、名誉毀損、誹謗中傷、不適切な影響、恫喝等などを禁止している。スーチー国家顧問は、具体的な改正案に関しては触れていないが、ミャンマー当局は、裁判官が対象者を釈放できるように改正する可能性を示唆している。
今後は、既存する法律が正義あるいは民主化への願望に沿っているかどうかが問われることになるかも知れない。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/
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