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2017-07-14 19:00

文化

違法取り引きされた仏像がノルウェーから返還

仏像
150〜200年前の石膏像、ユネスコと両国政府の協力で
7月6日、ノルウェーからミャンマーへ、一体の仏像が返還された。この仏像は違法取り引きによりノルウェーに持ち込まれた物だ。

違法取り引きより購入された仏像の返還は、ミャンマーとノルウェー、ユネスコを通して行われた。ネピドーの国立博物館で行われた返還のセレモニーには、ノルウェー外務大臣とミャンマーの宗教文化大臣が出席した。

仏像は白い石膏製で、ミャンマーでは最も一般的なイメージの物だ。2011年、ノルウェー税関が違法輸入物として押収した。その後、ノルウェーで研究が行われ、マンダレー地域の仏像だということがわかった。

制作されたのは150年から200年前とみられ、文化遺産保護の目的により、ノルウェー政府が原産国への返還手続きを進めていた。

文化遺産の正式返還の好例に 
ユネスコは1970年より、文化財の違法輸入および輸出を防止する条約を制定している。両国はこの条約を適用する国だ。

文化財の違法取り引きは、国際的な犯罪組織のネットワークと関連する場合が多い。仏像は返還に至るまで、違法取り引きへの関心を高めることを目的に、オスロの文化歴史博物館に展示されていたという。

今年1月、パリのユネスコでノルウェー当局とミャンマー政府代表が会見を行い、仏像の返還が正式に決まった。今回のプロセスは、文化財返還の最適な例といえる。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/7/07/2017/id-11043

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