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2017-06-30 05:15

社会

国際人権NGO、拘束された記者3人の解放を要求

アムネスティ・インターナショナル
「即時に無条件で解放されなければならない」
国際人権NGOの「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」は、6月26日にミャンマー国軍により同国シャン州で拘束された3人の記者の即時解放を訴えた。

アムネスティ・インターナショナルの東南アジア・太平洋担当ディレクターであるジェームズ・ゴメス(James Gomez)氏は、
「拘束された記者は、即時に無条件で解放されなければならず、恐怖を感じることなく自由に仕事を再開することが許されなければならない」(プレスリリースより)
と強く訴えている。

拘束されたのは、Democratic Voice of Burma (DVB)のAye Nai氏とPyae Phone Naing氏、Irrawaddy newspaperのThein Zaw氏の3人で、行動をともにしていた他4人とともに拘束された。

記者らは「国際麻薬乱用撲滅デー(International Day against Drug Abuse and Illicit Trafficking)」に合わせて違法薬物を焼却処分するイベントを取材する予定だったという。

記者らの拘束理由は、国軍がミャンマー北部で現在も紛争を続ける少数民族武装集団の1つであるタアン民族解放軍(Ta’ang National Liberation Army:TNLA)と接触したためだという。

「報道の自由」は存在しない?
ミャンマーではしばしば、「報道の自由」が問題となっている。なぜなら、当局が厳格な法律を使い続けているため、記者は批判的な報道をすれば、拘束あるいは投獄される可能性があるからだ。

ミャンマーのラカイン州やシャン州では、国軍と少数民族武装集団との紛争が続いており、国軍兵士による拷問や無差別発砲などの虐待が問題となっている。

そのため、ジェームズ・ゴメス氏は、
「国軍は記者やオブザーバーがそれらのエリアに侵入することを恐れ、阻止するために最善を尽くしているのではないか」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はアムネスティ・インターナショナルより)


外部リンク

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/press-releases/

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/en/


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