ミャンマーニュース

ミャンマー情報省によると、同国の教育省（Ministry of Education ：MOE）と独立行政法人国際協力機構（JICA：Japan International Cooperation Agency）が2014年より開発を進めている教育カリキュラムが、この6月に新1年生として小学生なる子どもたちに導入されるという。

MOEとJICAの共同プロジェクトは「初等基礎教育カリキュラム改革（Curriculum Reform at Primary Level of Basic Education ：CREATE）」と呼ばれ、新1年生になる100万人以上の子どもたちは、新たなカリキュラムをもとに作られた教科書を使用する。

教科書はカラフルな上、絵がたくさんあり、初級教育を受ける子どもたちには魅力的なデザインで、各科目の詳細な教師用ガイドも添付されるという。

新たなカリキュラムには、ミャンマー語、英語、数学、科学、社会学、道徳・市民、生活技能、体育、舞台芸術、視覚芸術の10科目が含まれ、各州および地方政府によって開発されるカリキュラムとともに教えられる。

なお、ミャンマーで新たなカリキュラムが導入されるのは約20年ぶりとなる。

CREATEプロジェクトは、40名の国内外のカリキュラム専門家と60名以上のミャンマーの学者によって開発。

また、教科書は、国家教育政策委員会（National Education Policy Commission）によって作成された国家カリキュラム委員会（National Curriculum Committee）が調査、承認したという。

JICAは、郡、地方域、州、政府の教育関係者向けにトレーニングを行い、カリキュラム導入を準備。その後、1月23日から5月26日まで、全国の教師を対象としたトレーニングも開催している。

これらのトレーニングは、政府、州、地方域、郡、学校、家庭のそれぞれのレベルで行われた。

また、CREATEプロジェクトでは、ミャンマーの教育大学に新たなカリキュラムのトレーニングを組み込み、今後、教員養成プログラムの基礎にしていくという。

なお、ミャンマーの学校は6月からよく3月までで、4月と5月が夏休みとなっている。

（画像はプレスリリースより）

外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/