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2017-05-26 11:00

政治

ミャンマーで「和平会議」開幕:圧力をかけずに自由な交渉に

和平会議
和平プロセスと民族和解に不可欠な会議
ミャンマー政府は5月24日、反政府勢力である民族武装集団との内戦を終結させるため、首都ネピドーで全国停戦合意に向け「21世紀パンロン会議(21st Century Panglong)」を開幕した。

この和平会議はミャンマーの和平プロセスと民族和解を前進させるために重要な位置づけで、アウンサンスーチー氏率いる政権下では最優先事項だ。

昨年8月に行われた1回目の会議から9ヶ月ぶりとなる今回の会議は5日間の予定で、停戦に向けて話し合いが行われる。

スーチー氏は同会議の開幕スピーチで、
「政府が民族武装集団に平和条約を締結するように圧力をかけず、自由な交渉を認める」(The Washington Postより)
と発表し、率直で包括的な対話で合意に達する努力をするという。

平等性の欠如を理由に会議参加を拒否
スーチー政権が誕生後、民族和解は最優先事項であったにも関わらず、前回の会議以来、ミャンマーでは民族武装集団と国軍の継続的な衝突が起こっている。

政府は、全国停戦に合意していない民族武装集団を「特別ゲスト」として和平会議に招待したが、対話に参加する平等な権利を持つとは保証しなかった。そのため、彼らは会議に参加することを拒否。

民族武装組織連合であるUNFCは声明で、
「会議に完全に参加することができなかったという事実に基づいて会議への参加を拒否することを決定した」(VOAより)
と述べ、平等性の欠如を理由としている。

一方、多くの自治を求めている民族武装集団に対する明白な警告として軍司令官は、
「一部の民族は連邦制をはるかに超えている」(DIITAL JOURNALより)
と述べるなど、両者の間には温度差が見受けられる。

(画像はVOAより)


外部リンク

Aung San Suu Kyi Opens Second Round of Myanmar Peace Talks
https://www.voanews.com/

Myanmar ethnic groups, government meet for peace talks
https://www.washingtonpost.com/

Myanmar's Suu Kyi defends slow-moving peace process
http://www.digitaljournal.com/

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