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2017-05-26 16:00

経済

気候変動が作物生産に影響、ミャンマーでコーヒー産業活性化へ

コーヒー
コーヒーの生産規模を拡大
ミャンマー情報省によると、気候変動が作物生産に影響を及ぼすため、フォーラムなどを開催してコーヒー産業を活性化させる措置を講じているという。

首都ネピドーでは5月23日、農業・灌漑省(Ministry of Agriculture, Livestock and Irrigation)主催による「コーヒー・フォーラム」を開催。

同フォーラムでヘンリーバンティオ(Henry Van Thio)副大統領は、
「ミャンマーのコーヒー産業が発達することにより、同国のコーヒー生産者と起業家はより多くの外貨を獲得することになるだろう」(プレスリリースより)
と述べ、コーヒー産業への参入を奨励した。

農業・灌漑省のアウン・トゥー(Aung Thu)大臣は、
「2018年から2030年の間に、コーヒー栽培面積を20万エーカーに増やし、60万トンの高品質なコーヒーを生産することを目標としている」(プレスリリースより)
と述べている。

ミャンマーのコーヒーが世界市場に輸出されるようになれば、ミャンマーのコーヒー産業の見通しは明るくなるだろう。

遅れているコーヒー産業を活性化するために
世界の商品市場では、コーヒーは発展途上国から最も輸出された商品として石油に続くという。

ミャンマーから輸出される農作物のうち、米や豆類が外貨の主要な源泉となっているが、同様にコーヒーも外貨をもたらす作物の一つとなりうるだろう。

一方、インドネシア、タイ、ベトナムなどの東南アジアのコーヒー生産国と比較すると、ミャンマーのコーヒー産業は技術だけでなく、ニュースや情報の交換の欠如、経験の不足などの理由でも遅れているという。

フォーラムでは、政府や省庁によるコーヒー生産者への支援や現在直面している課題、ミャンマーコーヒー部門の将来的な開発課題、現在の市場状況、コーヒー栽培者の供給ニーズについて議論が行われた。

近い将来、ミャンマーのコーヒー産業が拡大し、世界市場へ良質なコーヒーが輸出されることが期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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