2017-03-29 10:00
社会
ミャンマー国軍司令官 ロヒンギャに対する作戦行為を正当化

「軍は、政治・宗教問題から、ミャンマーを守るべき」
ミン・アウン・フライン・ミャンマー国軍司令官は、ミャンマーの国軍記念日である3月27日、首都ネピドーで開催された国軍記念日の式典において、同国西部・ラカイン州の少数民族、ロヒンギャらに対して実行したミャンマー軍の作戦について、正当なものであるとの考えを示した。同国軍司令官は、
ラカイン州に住む『ベンガル人』は移民であり、ミャンマー人ではない。(Daily Mailより)
と述べた。ミャンマーではロヒンギャに対し、軽蔑的な用語として「ベンガル人」と呼ぶ場合がある。
また、同国軍司令官は、ミャンマー軍の責務は、政治的、宗教的な問題からミャンマーを守ることであると強調したうえで、ミャンマー軍が実施した作戦行為を正当化した。
国際社会から非難を浴びるロヒンギャ問題
ラカイン州を中心に、100万人以上が居住しているとされるロヒンギャは、同国内では移民として認識されていることから、基本的人権を与えられていないのが現状だ。そのため、ロヒンギャ問題は、国際社会から大きな非難を浴びている。また、大多数が仏教を信仰する同国において、ロヒンギャはイスラム教を信仰していることもあり、両者はたびたび武力衝突を繰り返してきた。
昨年10月には、ミャンマー軍とロヒンギャとの間で武力衝突が発生したが、ロヒンギャの中は、ミャンマー軍から暴行を受け、殺害された者もいたという。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/
Radio Free Asia
http://www.rfa.org/
関連する記事
-
2025-05-04 09:00
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30