ミャンマーニュース

ミャンマー選挙委員会は4月2日午後、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟（National League for Democracy：NLD）が1日に行われた補欠選挙で半数を獲得したと最終結果を明かした。

今回の補欠選挙は1年前にNLD主導の政権が発足してから初めての選挙で、選挙の結果がこの1年間の政権の評価ともいえる。

現政権を握るNDLは選挙で争われた19議席のうち上・下院と地方議会を合わせて9議席を獲得。1年間の政権運営に支持が示されたといえる。

与党NLDはこの1年、民主的改革を積極的に進め、経済の活性化にも努めている。

今回の選挙でNLDは19議席のうち、半数となる9議席を獲得。しかし、2015年に行われた前回の選挙から2議席減という結果であった。

議席減の要因となったのは、少数民族地域での苦戦である。

政権誕生後、スーチー氏は平和を約束したにも関わらず、反政府勢力の暴力が続いている少数民族地域を含む遠隔地では、停戦どころか紛争が激化。

主要反乱軍は、スーチー氏が進める和平プロセスに参加することを拒否しているのが現実だ。

紛争が続く少数民族地域では、約束が果たされないことに国民の不満が膨らんでいる。

スーチー氏も今週初めに放送された演説で、改革と発展のスピードが遅いことに対して、国民が不満を抱いていること認めている。

スーチー氏への支持は未だ高いものの、不安要素も浮き彫りとなった。

（画像はSBSより）

外部リンク

Suu Kyi's party wins string of seats, rejected by Myanmar's minorities
http://www.sbs.com.au/

Aung Suu Kyi's party wins nearly half of Myanmar by-elections
http://www.smh.com.au/

Myanmar's ruling party wins half in by-elections
http://news.xinhuanet.com/