• TOP
  • >
  • 経済
  • >
  • 中国資本の縫製工場で労働者による暴動勃発、ミャンマーの労働環境が表面化
2017-03-02 20:15

経済

中国資本の縫製工場で労働者による暴動勃発、ミャンマーの労働環境が表面化

中国
経営者を含む7名の閉じ込め
ミャンマー最大商業都市ヤンゴンのラインタヤ郡区Shwe Lin Ban工業区にある約500名のミャンマー人労働者を抱える中国資本の縫製工場で、経営陣と労働者が対立し、抗議していた従業員が経営者を含む監督者ら7名を拘束し、工場の装備等を破壊した。

報道によると、1月30日にミャンマー人労働者が医師から麻疹にかかったため2週間仕事を休むよう勧告されたが、同労働者は無断で仕事を休んだため工場から解雇され、これをきっかけに経営陣と労働者の対立が勃発したという。

解雇された労働者は労働組合長を務めており、過度の長時間労働に反対の立場を示していたこともあり、他の労働者は同労働組合長の解雇に不満を持ったとみられる。

2月1日以降、約500名の労働者は数週間にわたりストを行い、中国人経営者ら7名を数時間にわたり閉じ込め、工場内の窓や扉、機器などを破壊したという。

中国は安全確保、労働者は法的介入を強調
在ミャンマー中国大使館は2月24日、ミャンマー外務省、内務省、ヤンゴン地方政府に対して「真剣に介入するよう要請」したことを声明で発表。

ミャンマー政府は、法律に従って中国企業と中国市民の安全と利益を保護し、問題をできるだけ早く適切に解決することを約束した。

翌25日にヤンゴン地域仲裁委員会が同労働組合長の復職を工場に命じたため、ストは中止になったという。

ミャンマー労働組合連盟中央執行委員会は、
「これらの問題は工場管理者が法的介入を受け入れなかったために起こった」(The Irrawaddyより)
と述べ、労働組合の規制を強化する必要があることを強調した。

一方、在ミャンマー中国大使館は、ミャンマー側が中国人の安全と中国企業の利益を確保するための効果的な措置を講じるよう求める声明を発表したという。

ミャンマー最大の投資元となる中国。ミャンマーとの経済協力には大きな可能性があるが、投資を増やすためには課題もあるといえるだろう。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

Myanmar should regulate labour unions to help attract more Chinese investment
http://www.mizzima.com/

Burma Urged to Protect Chinese Interests After Factory Confrontation
https://www.irrawaddy.com/

Garment factory closes after attack by workers
http://www.mmtimes.com/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook