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2017-02-16 08:00

社会

ラカイン州警察署襲撃事件のリーダーであるロヒンギャ男性に死刑宣告

ロヒンギャ
“意図的殺人”による死刑判決
複数のメディアは2月13日、ミャンマーのラカイン(Rakhine)州で発生した警察署襲撃事件を主導したとされるロヒンギャ男性Mamahdnu Aka Aula容疑者に死刑を宣告したと報じた。

この事件は昨年10月9日未明、バングラデシュとの国境に近いラカイン州マウンドー(Maungdaw)の町にある3か所の警察署が武装集団に襲撃されたというもので、その後の国軍や国境警備隊らによるロヒンギャ弾圧の引き金となった出来事だ。

ラカイン州都であるシットウェ(Sittwe)のYan Naing Lett警察署長は13日に声明で、
「シットウェ裁判所で10日にMamahdnu Aka Aulaと名乗る男に対して、“意図的殺人”により死刑判決が下った」(Press TVより)
と述べている。

同声明によると、Mamahdnu Aka Aula氏は攻撃に参加しただけでなく、同襲撃を主導して計画した1人だという。

同事件ではすでに14人が拘束されており、他の13人も出廷したが、判決はまだ出ていない。

国際的な非政府組織である国際危機グループ(International Crisis Group)によると、攻撃者はHarakah al-Yaqinと呼ばれるサウジの支援を受けたグループで、バングラデシュとラカイン北方で戦闘員を募集し訓練してきたと語っている。

ロヒンギャに対する「民族浄化」の調査は進むのか
ラカイン州ではこの事件をきっかけに、軍人や国境警備隊員らによるロヒンギャへの弾圧が数多く報告され、国際社会からも「民族浄化」だと懸念が示されている。

一方、このエリアは軍により封鎖され、ジャーナリストや援助機関が入ることを禁止しているため、なかなか現状が見えてこない。

しかし、今月はじめには国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)がミャンマーの治安部隊による大量殺戮や性的暴行はあったという衝撃的な報告をしたばかりだ。

ミャンマー政府は国際的なメディアや権利団体から寄せられる同様の報告を「偽のニュース」として否定したが、この懸念に対する調査を進めることを約束。今後の動向に注目が集まるところだ。

(画像はPress TVより)


外部リンク

Rohingya man sentenced to death for raid on police post
http://frontiermyanmar.net/

Rohingya sentenced to death while atrocities continue
http://www.smh.com.au/

Myanmar sentences Muslim Rohingya man to death
http://presstv.ir/

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