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2018-01-13 15:00

社会

ミャンマー当局、ロイター記者2人を正式に起訴

ロイター記者
植民地時代に制定された法律により起訴
ミャンマー・ヤンゴン地方域インセイン郡区の裁判所で1月10日、国家機密法違反で逮捕されたロイター通信の記者2人が検察当局によって正式に起訴された。

起訴されたのはロイター通信のミャンマー人記者であるWa Lone氏(31)とKyaw Soe Oo氏(27)で、12月12日にラカイン州の「治安部隊に関する重要文書」とその他の関連情報を入手したとして、国家機密法違反の疑いで逮捕されている。

記者2人は、65万人以上のイスラム系少数民族ロヒンギャがバングラディシュへ流出した「ロヒンギャ危機」に関して取材をしていたという。

国家機密法は植民地時代に制定されたもので、有罪になれば最高14年の刑になる。

なお、起訴人であるYu Naing警察中佐が聴聞会に出席しなかったため、聴聞会は23日に延期された。

「逮捕は罠だった」
記者2人の弁護士は、
「今日は保釈申請をした。双方の弁護士は、次の聴聞会で保釈問題について争うことになるだろう」(Radio Free Asiaより)
と述べ、裁判官が例外を認めることを要望した。

弁護士によると、記者2人は紛争地帯に駐留していた2人の警察官と食事をした後、他の警察官により逮捕されたが、彼らの逮捕は罠だったという。

弁護士は、
「警察は彼らに会うように電話し、いくつかの文書を渡され、警察が出て行った後すぐに逮捕された。彼らは文書が何であったか見るチャンスもなかった」(Radio Free Asiaより)
と述べた上で、文書を渡した警察官が原告側の証人であることを明らかにした。

Kyaw Soe Oo氏は裁判所を離れるとき、
「ジャーナリストを守るように人々に伝えてください。私たちは正義のために働く必要がある」(Radio Free Asiaより)
と叫んだという。

裁判所の外では、ミャンマーのジャーナリストの一団が「ジャーナリズムは犯罪ではない」と書かれた黒いTシャツを着て抗議していた。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

Two Reuters reporters charged in court
https://www.mmtimes.com/

Myanmar Court Officially Charges Two Journalists With Obtaining State Secrets
http://www.rfa.org/

Myanmar charges 2 Reuters reporters with obtaining secrets about Rohingya campaign
http://www.afr.com/

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