ミャンマーニュース

ミャンマー政府は1月3日、1日当たりの最低賃金を4,800チャット（約400円）、最低時給を600チャット（約50円）に引き上げることを発表した。

現在の最低賃金は2015年8月に決定された3,600チャット（約300円）で、今回の変更で33%引き上げられたことになる。

これは国家最低賃金委員会が12月29日に決定した金額が政府に提案されたもので、委員会が雇用者、従業員、政府の三者グループとの会議で提案された賃金率を考慮した後に決定した金額だという。

なお、新たに設定された最低賃金は、10人以上の労働者を抱えるすべての企業、すべての地域および州にわたって適用される。

国際通貨基金（IMF）は昨年11月、ミャンマーの2017年のGDP成長率は5.9%に低下する見込みであることを発表。一方、2018年は6.7%に回復すると予想した。

政府の経済コンサルタントであるショーン・ターネル（Sean Turnell）氏は、数十年間にわたる軍事支配によるインフレ、負債、財政赤字に挑戦したアウンサンスーチー政権はと評価している。

ミャンマーの1人当たりの平均年収は1,140米ドル（約12万8,500円）で、同国全人口5,100万人のうち、約37％が貧困線上、あるいはそれ以下の暮らしをしているという。

ミャンマーは、カンボジア、タイ、ベトナムなどのライバルよりも低い賃金で投資家を製造業に誘いたいと考えているが、ビジネスの信頼感調査では、経済成長の鈍化が浮き彫りとなった。

また、世界銀行は昨年10月、経済全体が安定しているとはいえ、ミャンマーの経済成長と投資の減速を予測している。

（画像はCHANNER NEWS ASIAより）

外部リンク

Aung San Suu Kyi govt ups Myanmar minimum wage as economy staggers
https://www.channelnewsasia.com/

Minimum wage set at Ks4,800 per day
https://consult-myanmar.com/

Myanmar to raise minimum wage to K4,800 per day
https://coconuts.co/