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2017-11-05 15:00

社会

ミャンマーの「野生象」を保護する連合組織を設立

野生像
「ミャンマー象保護活動計画」をサポート
ミャンマーで急激に減少している野生象を保護するため、野生動物保護および森林部門に取り組む6つのNGOがマルチセクター連合組織「Voices for Momos (Voices for Myanmar Elephants)」を設立し、同国資源・環境保護省(Minister for Natural Resources and Environmental Conservation)をサポートしていくという。

ミャンマーでは、少なくとも1週間に1頭の野生象が、象牙や象皮を目的とする密猟者に殺害されており、この状況が数年続くと、野生象が死に絶える可能性がある。

この野生象の衰退を逆転させるため、6つの団体が集結。資源・環境保護省が主導する「ミャンマー象保護活動計画(MECAP)」に協力するという。

オウン・ウイン(Ohn Win)資源・環境保護大臣は、
「ミャンマー象保護活動計画は、野生象の減少を逆転させ、次世代のミャンマー人の未来を確保するために開発・設計された。我々はVoices for Momosとのパートナーシップを歓迎し、象の密猟と違法な野生生物取引を終わらせるために共に取り組むことを楽しみにしている」(プレスリリースより)
と喜びを語っている。

急増する象の密猟
長い間「象皮」は違法な野生生物取引の一部であったが、現在では、そのレベルは遥かに上昇している。

2016年に殺害された野生象は18頭であったが、このフィールドで働くNGOによると、今年は8月までに少なくとも30頭の象が殺害されているという。

公式の見積りでは、野生象の個体数は1,400~2,000とされているが、実際の数は遥かに低くなる可能性がある。

なお、マルチセクター連合組織「Voices for Momos」を構成する団体は以下の6つ。

バイオディバーシティ・アンド・ネイチャー・コンサーベーション・アソシエーション(Biodiversity and Nature Conservation Association :BANCA)、ファウナ&フローラ・インターナショナル(Fauna & Flora International :FFI)ミャンマー、 フレンズ・オブ・ワイルドライフ(Friends of Wildlife)、グロウ・バック・フォー・ポステリティー(Grow Back for Posterity :GBP)、ワイルドライフ・コンサーベーション・ソサイエティー(Wildlife Conservation Society :WCS)、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature :WWF)。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

BANCA
http://www.banca-env.org/

FFI
http://www.fauna-flora.org/


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