2017-11-08 10:00
学術
専門家による会議で、ミャンマー海洋地球科学研究センターの開設について検討

センターの開設で様々な研究が可能に
11月1日に、「ミャンマーの海洋地球科学の基礎づくり」という会議が開催され、9ヶ国から20人の専門家が出席した。日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究開発副責任者であるMoe Kyaw博士は、次のように説明した。
「会議からの最終報告書は、3ヶ月以内に政府へ提出される予定であり、この報告書には、海洋地質学に関する研究計画と学問が含まれています。海洋地球科学研究センターが開設されると、海洋からのガスや他の鉱物の調査が可能となります。また、地震・津波・地滑りに関するさらなる研究や、海洋汚染と水中計測に関する研究も行わるでしょう。」(The Global New Light of Myanmarより引用)
ここ3年間で、ミャンマー大学の学術カリキュラムに海洋地質学モジュールが含まれ始め、ミャンマーにおける地質学に関する実践活動とフィールドレポートは、ある程度成功している。しかし、海洋地質学に関する実用的な研究には、多くの難しさと課題があり、中でも一番の問題は金銭面である。
ミャンマーの豊かな海を研究するべき
こうした状況の中で、研究と学習に基づき、外国の専門家がミャンマーの地質学に合ったものを検討しており、さらなるプロジェクトのために、地元の大学との協力が行われている。タスマニア経済大学、地質学科のKhin Zaw教授は、「海洋領土を持つ世界の国々は、海洋地質学研究に資金提供することを奨励しています。ミャンマーの海岸線は約1,900kmで、豊かな海洋資源を保有しています。ミャンマーの海洋地質学は、国際機関の協力があれば発展するでしょう。」と述べた。
また、ソウル大学准教授のSang Mook Lee教授は、「海洋地質学は、世界の気候変動や海洋資源にとって重要であり、多くの危機的な問題は海洋地質学に関係しています。したがって、ミャンマーの海洋地質学はミャンマーだけではなく世界の他の国々にとっても重要なのです。私は、海洋地質学は、ミャンマーの若者にとって、将来の職業とするのに良い分野だと思います。」と説明している。
現在、ミャンマーは海洋地質学の専門家が少ない状況であり、日本はミャンマー大学で短期間の講義を提供している。
(画像はThe Global New Light of Myanmarより)
外部リンク
The Global New Light of Myanmar
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/
mizzima
http://www.mizzima.com/
xinhuanet
http://news.xinhuanet.com/
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