2015-01-29 23:00
政治
【中国外交部】ニューヨーク・タイムズの「ミャンマーの資源略奪」報道を否定

中国外交部は違法行為に反対の立場
中国外交部の報道官である華春瑩(Hua Chunying)氏は1月27日の定例記者会見で、1月25日のニューヨーク・タイムズの報道を否定した。ニューヨーク・タイムズは「中国はミャンマーの貴重な天然資源を違法で大規模に略奪している」と報じており、ヒスイなどの鉱物をはじめ、木材、トラやヒョウなどの野生動物が違法に密輸されていることを伝えている。
これに対し華報道官は
「中国は常に違法な伐採、採掘、野生動物の捕獲等に反対の立場で、隣国との協力を強化し、この種の活動の取り締まりと天然資源の保護、国境地域の安定を維持することに努めている」(Ministry of Foreign Affairs of the People’s Republic of Chinaより)
とニューヨーク・タイムズの記事を一蹴。また、同報道官は、海外に進出する中国企業に対して、現地の法律に従うことや環境保護に協力することを要求していることも言及した。
否定するも違法行為の報告は後を絶たない
中国外交部は1週間ほど前にも、中国との国境に近いカチン州でミャンマー反政府勢力のカチン独立軍(KIA:rebel Kachin Independence Army)とミャンマー軍が衝突した際に、戦闘地域に数百人の中国人が取り残されたことや天然資源の密輸を否定。中国側はこれらの報道も含め、事実を歪曲しており、隣国を含む友好国との関係を困難なものにしていると指摘。
一方、ミャンマーにおける中国人の違法行為の報告は後を絶たない。中国政府の立場と国民の認識には大きな隔たりがあるのかもしれない。
(画像はForeign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference より)
外部リンク
Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on January 27, 2015
http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwf
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