2015-10-15 19:00
政治
【ミャンマー総選挙】野党の反対により延期提案後に撤回

NLDが延期に反対
ミャンマー選挙管理委員会は10月13日、首都ネピドーで主要な政党を集めて開いた緊急会合で、来月8日に予定されている総選挙の延期を提案。しかし、同日夜には延期を撤回し、予定通りに実施することを発表した。選挙管理委員会は会合で、7月より続く洪水被害を理由に延期を提案。現政権を握る与党・連邦団結発展党(USDP)を含む3党が延期に賛成。一方、アウンサンスーチー党首率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)は反対していた。
オブザーバーによると、会合にはいくつかの民族系政党が出席しなかったとのこと。
一時、延期が濃厚と思われたが、最終的には予定通り総選挙が実施されることとなった。
政治的な理由で延期を提案?
総選挙の延期理由は、洪水被害である。しかし、選挙管理委員会からは、洪水や土砂崩れの影響を受けた“一部の地域だけ”で投票を延期するという案は出なかった。また、多くの被災地では、未だに道路の状態は不完全で未舗装ではあるが、アクセスは可能だという。
野党の候補者やアナリストの中には、物流困難という理由というより、政治的な理由で延期を提案したとの疑いを持つ者もいる。
また、選挙管理委員会と与党との密着も疑われており、延期の基本理由は政治的との憶測があるようだ。
今回の総選挙では、アウンサンスーチー党首率いるNLDが優勢とされており、現与党には厳しい選挙になることが予想されている。
このような状況からも、選挙の先延ばしを図ったとの見解にも頷けるものがあるのではないだろうか。
(画像はVoice of Americaより)
外部リンク
Myanmar election: Poll to go ahead despite delay talk
http://www.bbc.com/
Myanmar Says Election Will Go Ahead as Planned
http://www.wsj.com/
Officials: Myanmar Poll to Proceed on Time
http://www.voanews.com/
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