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2015-10-14 20:00

社会

中国の人権派弁護士の息子らがミャンマーで拉致-中国当局が関与か

拉致
7月に当局が両親を拘束
海外の複数のメディアによると、中国の著名な人権派弁護士である王宇(Wang Yu)氏の16歳の息子・包卓軒(Bao Zhuoxuan)ら3人が10月6日、中国との国境に近いミャンマーの街モンラー(Mong La)にあるゲストハウスで、10人程の制服を着た男性に拉致されたとのこと。

拉致されたのは、包氏の他に支援者とみられる唐志順(Tang Zhishun)氏 と 幸清賢(Xing Qingxian)氏の2人。

中国当局は今年の7月9日、人権活動家の取り締まりを開始。包氏の母親である王宇(Wang Yu)氏を含む活動家、芸術家、弁護士、ジャーナリストら288人が拘束された。

また、同月にオーストラリアのメルボルンに留学するために出国しようとした包氏は、北京の空港で当局に阻止され、パスポートも没収。一緒に出国しようとした人権活動家である父親の包龍軍(Bao Longjun)氏は、空港で拘束された。

中国当局が関与か
7月以降、包氏は内モンゴル自治区にある母親の実家に身を寄せていたが、当局による監視や脅し、嫌がらせ等が止まることはなく、再び留学を決意。出入国の管理が緩やかなミャンマーを経由し、出国を試みたとみられる。

サンフランシスコに在住する包氏家族の友人であり人権活動家のLiang Bo氏によると、ミャンマーで拉致された包氏は中国に送還され、内モンゴル自治区にある祖母の家で自宅軟禁されているとのこと。

しかし、どのように拉致され、どのように家に戻ったのかは未だ不明である。

ゲストハウスで包氏を拉致した集団に関し、ミャンマーの地元警察や政府は関与を否定。また、中国国内に返還されていることから、中国当局の関与は否定できないのではないだろうか。

(画像はThe Sydney Morning Heraldより)


外部リンク

Bao Zhuoxuan, teenage son of Chinese rights lawyer, back under surveillance in China
http://www.smh.com.au/

Teenage son of detained Chinese lawyer Wang Yu abducted in Burma
http://www.irishtimes.com/

Bao Zhuoxuan, Son of Rights Lawyer Held in China, Is Said to Be Under House Arrest
http://www.nytimes.com/
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