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2015-09-12 16:00

文化

【高松宮殿下記念世界文化賞】若手芸術家奨励制度に「ヤンゴン映画学校」が選出

高松宮殿下記念世界文化賞
英国系ビルマ人映画製作者が設立した映画学校
世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞の第27回受賞者が9月10日にベルリン、ローマ、ニューヨーク、ロンドン、パリ、そして東京の各都市で発表され、若手芸術家を育成する「若手芸術家奨励制度」にヤンゴン映画学校が選出された。

英国系ビルマ人映画製作者のリンジー・メリソン氏が2005年、自身が住むベルリンに「ヤンゴン映画学校」を設立。

英国系ビルマ人の母親が故郷ミャンマーに帰る旅に同行してドキュメンタリー映画を製作したのが学校開設のきっかけとなったようだ。

ヤンゴン市にも活動拠点を構え、欧米諸国から経験豊富な映画製作者を定期的に派遣。ドキュメンタリー映画を中心に監督、撮影技術など、映画製作の基礎から専門知識まで無料指導している。これまでに約160人が受講したという。

卒業生が製作したドキュメンタリー映画には、国際的な映画祭で受賞した作品もあるが、2010年までの軍事政権では監視の目が厳しかったそうだ。

2011年以降は民政移管が進み、メディアの自由化・民主化も多少は前進しているという。

全世界の芸術家を対象とした顕彰制度
高松宮殿下記念世界文化賞は、長い間日本美術境界の総裁を務めた高松宮殿下の「世界の文化・芸術の普及・向上に広く寄与したい」との遺志にもとづいて、日本美術協会が1988年に創設した顕彰制度で、全世界の芸術家を対象としている。

絵画、彫刻、建築、音楽、演劇/映像の各部門で優れた業績を上げた芸術家に毎年授与され、受賞者の選考には6人の国際顧問が各々の地域の知力を集めた委員会を設けて候補者を推薦。

その後、日本国内の選考委員会で候補者を絞り、日本美術協会理事会で受賞者の最終決定をする。

今回の受賞者は以下の通り。
絵画部門    横尾 忠則 (日本)
彫刻部門    ヴォルフガング・ライプ (ドイツ)
建築部門    ドミニク・ペロー(フランス)
音楽部門    内田 光子 (イギリス)
演劇・映像部門 シルヴィ・ギエム (フランス)
(高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者 発表より抜粋)

今後もさらに次代の芸術家たちが育成されることが期待される。

(画像は高松宮殿下記念世界文化賞より)


外部リンク

高松宮殿下記念世界文化賞
http://www.praemiumimperiale.org/

高松宮殿下記念世界文化賞ニュース
http://www.praemiumimperiale.org/ja/news/

ヤンゴン映画学校
http://yangonfilmschool.org/
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