2014-07-24 04:00
経済
【中国】鉄道建設計画がキャンセル-インド洋へのアクセス確保失敗

<b>住民団体が反対</b>
中国・雲南省の中心都市「昆明」からミャンマー国内のベンガル湾に面する「Kyaukphyu(チャウピュー)」までを結ぶ1,215kmの鉄道計画が、沿線住民と市民団体の強い反対により中止となった。チャウピューと雲南省の間には既に天然ガスのパイプラインが完成しており、全面稼働している。
(画像はIRRAWADAYより)
覚書の期限切れ-中国からは更新求められず
この鉄道は中国-ミャンマー-ベンガル湾-インド洋-インドというルートを確保したい中国の提案で2011年にミャンマーと中国が覚書を締結。中国が200億ドルを投資して50年間の鉄道運営権を得る計画であった。
鉄道計画では3年以内に鉄道の建設が完了する予定になっていたが、中国は建設を完了するどころか一切始めていなかった状況。また、覚書の期限が切れているにも関わらず、中国側からは更新の打診もなかったようだ。
中国により提案された計画は、長い鉄道を建設するのに充分ではなく、また、沿線上の環境への影響も問題であった。
今後、このプロジェクトが実施されることはなく、中国からインド洋へのアクセス確保を画策する中国の戦略に狂いが生じたといえる。
外部リンク
Plan for Burma-China Train Link Derailed
http://www.irrawaddy.org/business/plan-burma
Chinese railway project in Myanmar cancelled, official says
http://www.nationmultimedia.com/breakingnews/
関連する記事
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30
-
2025-04-17 15:00