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2014-05-22 11:00

社会

ベトナムに続きミャンマーでも中国への憤り拡大

中国人誘拐
ミャンマーで中国人労働者2人が誘拐される
ベトナムや日本をはじめ近隣国との緊張が絶えない中国に、ミャンマーでもついに怒りが爆発した。

ミャンマー国内の銅鉱山で働く中国人労働者2人が、3人の活動家により誘拐された。この2人の中国人労働者は測量士で、測量をしているところを誘拐されたようだ。活動家は測量してたのを見て、さらに土地を取られてしまうと思ったとのこと。

ミャンマー政府が送り出した救出チームとの交渉で、活動家は鉱山の閉鎖と土地の返還を要求。要求は受け入れられなかったが、2人の中国人労働者は30時間後に無事開放された。

(画像はThe Irrawaddy Magazineより)

積み重なる怒り
どうやら話は土地の押収ということだけでなく、以前から燻っていた怒りが“ついに”爆発したということのようだ。

銅鉱山採掘のために農地の数千エーカーが押収されたのは、軍事独裁政権下でのこと。地元住民たちは“契約は透明性に欠けていた”と主張している。また、銅鉱山周辺では銅鉱山の採掘作業による環境、社会、健康問題が起きている。

そして鉱山拡大のために、4月に仏教寺院が破壊されたことにも地元住民は怒っている。地元住民は大切にする建造物の破壊で動揺した。さらに、銅鉱山では中国による木材などの天然資源の略奪が続発しているようだ。

中国人測量士の誘拐は、これらの積み重なった怒りが限界を超えてしまい起きたことといえるだろう。

多くの国がそれぞれの目論見を持ってミャンマーという国に入っているが、文化や慣習を無視するようなことがあってはならない。


外部リンク

Activists Free 2 Chinese Kidnapped at Burma Mine
http://www.irrawaddy.org/burma/activists-free-2-chinese

Anti-China anger spills over to Myanmar mine
http://www.upi.com/Top_News/World-News/2014/05/19/Anti-China

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