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2014-04-11 21:00

社会

ポンコツ車と輸入車 ヤンゴン自動車事情から見るミャンマー

輸入新古車
廃棄寸前の現役車、荷車、新古車・・・ アンバランスな社会を象徴
APニュースから、今も走るポンコツ車と外国資本の新古車がおりなすミャンマーの自動車事情が発信され、複数海外メディアが伝えている。

(画像:APニュースより)

記事では、ヤンゴン市内を走るすし詰めのオンボロバス、朽ち果てる寸前にも見えるタクシーのダッシュボード、車の屋根に乗る人々の様子などが写真で伝えられた。

経済改革が進む現在、ヤンゴン中心部は多くの輸入新古車であふれている。公共バスも新しい車両に改善された。しかし、写真のような廃棄寸前の車も現役で走っている。まだ道路整備もされていない農村地帯で牛が荷車を引いている写真はほんの1年前のものだ。

各国自動車メーカーの参入 市民には無縁な価格
現在政府に登録されている車両は230万台。その内200万台は農村地帯のオートバイで、残る30万台の自動車はヤンゴンと、いくつかの都市で所有されている。

民主化以降、日本をはじめとする世界中の自動車メーカーが未開発の市場を狙い、ショールームをオープンしている。中古車販売のオンラインサイトも急増しているという。

しかし、その価格はトヨタのコンパクトカーで1万ドル程度。平均年収200ドルの一般市民にはまだ無縁と言っても良いだろう。

「車の墓場」である廃棄場には、ポンコツ車が20メートルほど積み上がり廃棄処分を待っている。すぐ近くの港には、国外から到着した何百台もの新車両が出荷を待っているという。

自動車にまつわるアンバランスな状況は、経済的豊かさを求めて突き進むヤンゴンと、貧困状態から抜け出せない農村地帯とのギャップを象徴しているように見える。


外部リンク

APニュース
http://bigstory.ap.org/
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