2014-11-17 18:00
政治
中国国務院の李克強首相がミャンマーを公式訪問
中国、バングラディシュ、ミャンマー、インド間経済回廊の構築や地域連携強化を促進
中国国務院の李克強首相はミャンマーで開催された第17回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)(10+1)首脳会議、第17回ASEAN+3(中日韓)首脳会議、第9回東アジアサミットなど、一連の会議・サミットに出席し、ミャンマーのテイン・セイン大統領を公式訪問した。李克強のミャンマー訪問は首相就任以来初で、ミャンマーと中国の2国間における包括的な戦略連携や伝統的友好関係の強化などについての会談が行われた。
2国間の連携は経済や貿易の分野において高度に補完的であり、貿易量は2013年には100.15億ドルに達し、過去10年間で10倍に増加した。さらに今年1月から9月にかけては185.1%増加の177.5億ドルとなっている。また、中国はミャンマーにとって最大の貿易相手国であり、第1の資源輸入国でもある。中国企業にとってミャンマーは重要な投資先だ。
今回の会談では両国間の経済、貿易、金融、農業、エネルギーなどの分野における協力文書の調印が行われ、多方面での交流・協力関係を今後も強化し、習金平中国国家主席が提唱した「一帯一路」のもとに、中国、バングラディシュ、ミャンマー、インド間における経済回廊の構築や地域連携強化を促進していくことなどが確認された。
フィリピンのアキノ大統領と米国オバマ大統領がミャンマーを訪問
12日にはテイン・セイン大統領主催のASEAN首脳および関係者を対象としたガラディナーが実施され、フィリピンからはベニグノ・シメオン・コファンコ・アキノ3世大統領が出席した。フィリピンはミャンマーで実施された一連のサミットにおいて、災害リスクの減少・管理上の協力、移住労働者の保護、女性・子供の権利向上、中小企業の支援強化などを課題としており、ASEAN首脳、日本、米国、中国などと会談を行った。
米国のオバマ大統領は東アジアサミット、米・ASEANサミットに参加し、14日ヤンゴンで最大野党の国民民主連盟党首アウン・サン・スー・チー氏と会談を行った。
オバマ大統領は会談後の記者会見で、ミャンマーのさらなる民主化推進の必要性を強調するとともに、「自由で公正で包括的な選挙」の実施が必須であることを示し、前日に実施されたテイン・セイン大統領との会談においても民主化を要請したことを明らかにした。
外部リンク
Chinese premier's visit to further ties with Myanmar
http://usa.chinadaily.com.cn/world/2014-11/06/
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