2013-12-11 04:00
政治
クリスティーヌ・ラガルド氏、貧困問題を指摘

アウンサン・スーチー氏と会談し、ミャンマーの貧困問題について語る
12月6日から7日にかけてミャンマーを訪問した国際通貨基金(IMF)の専務理事、クリスティーヌ・ラガルド氏は、ミャンマーの最大野党党首、アウンサン・スーチー氏との会談の際、貧困問題に対する解決の重要性を訴えた。ラガルド氏は、ヤンゴンで、経済学を学んでいる学生たちの前で例をあげながら説明した。
「ミャンマーは、閉ざされていた扉を開き、急速に発展しています。この国に今、必要なものは、経済構造基盤です。これは最も重要で、早急に取り掛からなくてはなりません。3分の1の国民が、未だ、電気のない生活を強いられています。」
Image:by Valsts Kancelja(画像はイメージです)
急速な経済発展の影に残る貧困を指摘
ミャンマーは世界中でも最も貧しい国の1つで、何十年ものあいだ軍事政権が行ってきた、汚職政治、粗悪な経済対策に苦しんできた。しかし、2011年の軍事政権崩壊以来、急速な民主化と経済改革が進められ、多くの国際企業がこの国に足を踏み入れた。外国人投資家たちの活動により、年間の経済成長率が6パーセントにものぼるミャンマーだが、一方、26パーセントの国民が貧困の底にいる。
「これからの課題で、最も重要なことは、さらに強力な経済基盤を作り上げ、経済の安定化をはかり、貧困層の雇用に力を入れることです。」とラガルド氏は声を高めた。
また、ラガルド氏は、ミャンマーの持続可能な発展への障害の1つとして、政府の予算のうち、保健衛生と(1.5%)、教育(1.7%)への割合が低いことを指摘した。これは、ASEAN諸国の中でも最も低い数字である。
外部リンク
Le Nouvel Observateur
http://tempsreel.nouvelobs.com/monde/20131207.AFP4478/
Radio Chine Internationale
http://french.cri.cn/621/2013/12/08/
Union de Myanmar
http://orta.dynalias.org/inprecor/
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